老眼鏡のレンズは文字の読み取り用なので、近くのものをはっきりと見ることができますが、遠くのものはボヤケて見えます。ですから遠くのものを見る時には、老眼鏡を外さなければなりません。
老眼鏡は眼鏡の取り外しを気にしない人や距離補正の必要のない人、コンタクトレンズで距離補正をしている人、そして何らかの理由で二重焦点 ( バイフォーカル ) 眼鏡を着用する事が出来ない人には最適です。また眼鏡を外さなくてもレンズの上部から裸眼で見ることが出来る半分度数の入っていない眼鏡もあります。
老眼鏡は、処方箋がなくても入手出来ます。店頭販売の老眼鏡はオーダーメイドの眼鏡よりはるかに安いです。人によっては、この市販されている眼鏡で十分読書ができますが目の状態によっては処方された老眼鏡(読書用眼鏡)が必要です。眼科医に聞くといいでしょう。
二重焦点眼鏡 ( バイフォーカル ) は、一枚のレンズに二つの度があるレンズです。眼鏡の上の部分は遠くを見るレンズ、一部分(通常は底部)は近くを見るレンズが入っています。しかし下記の理由により、この眼鏡の各部分を上手に使いこなすようになるまでにはある程度の期間が必要です。
近くを見る部分は物体を拡大するので、裸視で見るより物体が近くに見えてしまいます。ですから眼鏡に慣れるまで、階段を下りるときに足元がぼやけるなどの問題が生じます。二重焦点眼鏡着用者は、遠くを見る部分と近くを見る部分の境目のところを目線が通った時、像がジャンプする明視不良を生じます。しかし、眼鏡のスタイルによってはこの欠点を緩和することができます。
二重焦点レンズの眼鏡は、眼鏡の下部からの視野が少なからず実像と違ってイメージされますため慣れづらいのですが、ほとんどの人が調節して着用できるようになります。
二重焦点レンズはベンジャミン・フランクリンが1700年代に発明して以来使われています。現在は二重焦点レンズの眼鏡か二重焦点のコンタクトレンズと言う選択肢があります。
二重焦点レンズでも度数の違うレンズ間の境目を無くす事が可能です。このレンズは、近用部と遠用部の境目の線をなだらかに研磨したものです。しかし、レンズの厚さをブレンドした部分はぼやけて見えますので通常のと比べて慣れるのにより長い期間が必要になります。
他の境目のないタイプのレンズには累進レンズ(プログレッシブ・アディション・レンズ)、可変インセット累進レンズ(バリアブル・パワー・レンズ)と呼ばれるものがあります。これらは三重焦点レンズのように遠、中(0.9m-1.5m)、近距離の三箇所ではっきり見えますが二重焦点、三重焦点レンズと異なりレンズの焦点が徐々に変化するため、レンズの下や左右にいくらかのゆがみがでます。そして、累進レンズはしばしば調節に時間がかかり、二重焦点レンズの眼鏡よりコストが高くなる場合があります。
現在の遠近両用コンタクトレンズは、従来の単焦点コンタクトレンズほど簡単に使えるものではないので、一部の人は使えない可能性があります。二重焦点レンズで最も頻繁に起こる視覚的な問題は、視覚距離の変動と近方視の困難さです。硬質ガス透過性レンズ(RGP)は、ハイドロゲル(ソフト)遠近両用眼鏡より明確な視覚を提供できます。
二重焦点眼鏡着用者で中間距離(0.9m-1.5m)が見づらい人は、レンズの中央部で中距離を矯正する三重焦点レンズが必要になります。三重焦点眼鏡着用者は、レンズの上部からは遠距離、中間の累進部からは中距離、そして下段からは近距離を見ることが出来ます。眼科医と眼鏡店は、あなたの職業、趣味や視覚的なニーズに応じて、正しい老眼鏡を提案することができます。
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